【読書記録】前置詞がわかれば英語がわかる 刀祢雅彦
『前置詞がわかれば英語がわかる』をよみました。
TOEIC900点をすぎたあたりから、私の前に立ちはだかっている前置詞、冠詞。ちょっとでもわかりたいと思って手に取りました。
著者の刀祢さんのお名前、どこかでおみかけしたようなと思ったら、システム英単語の著者の方でした!
大学受験でお世話になったかたも多いのでは?
左下のなぞキャラがなつかしい。
書かれていること
「はじめに」に、英語の先生の中には「文型を考えるのに前置詞は関係ないから切り捨てろ!」なんていう先生がいたかも、とあるように(そんな先生いるのか!?)学校ではあまり教えてもらえない前置詞ですが、本書では前置詞が文章の中でいかに活躍しているのか、その大切さがわかります。
例えば下記の二文。どんな意味のちがいがあるでしょうか。
A. He took the trip for the benefit of his health.
B. He took the trip to the benefit of his heath.
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A. は健康のためを思って旅行した。B.は旅行をして結果的に健康になった。という意味になります。
for には到達したかはわからないけどそっちに向かっていったという意味があり、
toには結果の意味があるんだとか。
読み進めていくと、前置詞が単に動詞ごとに無機質に決められているってわけではなく、意味を持つものとして大事なんだなとわかってきます。
システム英単語とダブルで本領発揮
この本が本領発揮するのは、「覚えかけの前置詞」についてだと思います。
身に付いてない知らない用法についての解説を読んでも、本まるまる一冊が前置詞についてなので、量が多くてとても把握しきれません。すぐ忘れちゃう。
覚えかけ、知ってるけどうまく使いこなせてない、という前置詞について解説を読むと、しっかり腑に落ちてきます。
システム英単語の冒頭に、「英単語は単語だけ覚えるんじゃなく、フレーズごと覚えたほうがよい」とあったと思います。
前置詞を含めて単語を覚えるシステム英単語と、それら前置詞の活躍を解説するこの本とは車の両輪なのかも。
今後の計画
- 英文を読むときには前置詞の使い方に気をつけて、チェックしながら読む
- 気になる用法が出てきたら、この本をチェックしてみる
勉強しながら読み返していきたい本でした。