【読書記録】7ヶ国語をモノにした人の勉強法
よかった本のご紹介。
ちょうどいま中国語、韓国語、英語を並行して勉強しているので、複数の言語を同時に勉強するための本を手に取りました。
著者の橋本陽介先生は中国語がご専門で、高校の教師もされているそうです。
調べて見たところ、こちらの高校では、サンスクリット語や韓国語、フランス語などを含めた複数の言語が学べるとか。
ヨーロッパの人などを見てると、何ヶ国語も話せるのは当たり前。日本人がこんなに語学の習得に苦労しているのは、やはり「必要がないから」なんだと思います。
でもやっぱり、複数の言語を話せたら可能性は広がる。
そこで、周りに複数言語が話せる人がいると、「自分でもできるのかも」と自分の心の壁が取り払われるのじゃないかと思います。
私も周りに、日本ではマイナーな言語を当然のようにいくつも話せる人が何人かいて、多くの影響を受けたと思っています。
そう考えると、この高校は素敵な環境だなと思います。
印象に残っているエピソード
・授業に出るより本を読んだ方がいい。(授業は効率が悪い。)
多くの学生は試験前に二週間くらいやるだけで試験はなんとかなってしまう。ということは、二週間くらいでできることをわざわざ半年もやっているだけである、とのこと。
確かに・・・!日本史も受け身で授業を聞くより、自分で司馬遼太郎とか読んだ方が頭に入るんですよね。教育とは一体・・・。
・中国語は音だけ覚えればいい。→学習には、ドラマがよい。
台湾ではない、普通話のドラマを探してみたのですが、なかなか面白そうなのが見つかりません。また面白いものがあればお知らせします!
・漢字が違って読み方が同じ単語は、日本語の語源が同じ。
例えば「うつす」。漢字には「写す」「移す」「映す」など様々な種類がありますが、これは中国では使い分けられていた概念でも古い日本では同じ概念だったということを示すようです。
こうして古くから、日本語に中国語は混ざり込み、だんだんとその二つが近いものになってきているので、日本人が中国語を学ぶのは簡単なんですね。
・外国語のハリーポッターシリーズを読むといい。
→なんと!私も英語をかつて読み、ものすごく上達を実感しました。
今中国語で読んでいます。
・音のリズムをつかんでいると、単語が頭に入ってきやすい。
→私は長期間様々な練習をした結果、発音が良いと言われることが多のですが、カタカナで、かつ日本語のリズムで外国語を発音している人って大変だな〜!と思います。
リスニングの時は外国のリズムで聞かなくてはいけないのに、読む時は日本語のアクセントだなんて、ほとんど二つの言語を覚えようとしているようなもので、そのふたつを頭の中でつなぎ合わせるという作業もしなければならないし、何倍もの労力がかかります。
元から外国のリズムだけを学んだ方が楽だと思います。
・日本語は、人物からの視点が多い。英語は、
・言語は、一度覚えたらわすれない。(
→これは、外国語学習者としてはかなり嬉しいですね。語学は使わないと忘れてしまうっていうけど、使わない時は頭の中にねむっているんですね。ノンフィクション作家の高野秀行さんも複数語を操る方ですが、その国にいくとまた喋れるようになると書かれていました。
・よむ、かく、きく、はなす、の中で書くのが一番難しい
→これは今ひしひしと感じています。
書く練習もしていきたいけど、書く内容がないから練習に困ってしまいます。
外国語で書くというより、何か新しい内容をひねり出して書くということが面倒くさい。
ニュースや新聞の内容をまとめるとか、あまり創造性のいらないことから始めていこうと思います。
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面白い本なので是非!複数言語を学ぶ人にはおすすめです。